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部屋の美観は重要

ネットなんかで自作をしない人と話すと割と高頻度で「自作派は見た目を気にしないのがNG」と言うような感想を貰います。硬派な自作派の「オーディオの本質は音質。見た目などどうでもいい」と言う意見も言いたい事はわかりますが、それが自作を敬遠させ新規参入を減らす事態になってしまっていてはいただけません。
それに私はオーディオの本質を「"部屋で聴く"音質」であると考えます。ただ音質だけならばコンサートやスタジオで聴くべきでしょう。自分の部屋で聴くのだから部屋の過ごしやすさも気にすべきだと思います。作るのが楽しくてしょうがなく見た目が疎かになる心情も理解できますし、そう言う人が極めて行くとスタイルを感じさせる見た目になるパターンもあります。しかし、それはごく稀でしょう。

困ったことに、そう言った見た目の評価というのは、本当にセンスのいい人しか自分の部屋には反映できないと言う難しさがあります。他の人の部屋を見てなんかカッコ悪いなと思っても、そう思ってる自分の方が酷いと言うのに気づくことは難しく、私なんかもモロにそんな感じかと思いますw 自分の部屋なので、見慣れてしまって変な箇所に気付けない感じでしょうか。自作をやらない人でも酷い部屋になってるパターンは、この罠も大きなの要因の一つな気がします。
以前、記事でも書きましたが、撮った自分の部屋の写真を左右反転にしてみると言うやり方は、割と効果的だと思います。アニメーターなんかが紙の裏から見てバランスを確かめる技の応用です。

私の部屋のこれなんですが

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青枠の中のやつは反対側の壁がCDラックになっているため、片方を平坦な面にしておくとバランスが悪くなると言う理由で設置しています。ファブリックボード(ファブリックパネル)と呼ばれるインテリアを模した物で、中には乱反射のために夏に軒先に立てかけたりして使う葦簀をはめ込んで、裏にはフェルトも貼り、被せる布は大きいものがなかったので適当な布を繋いででっち上げた物です。
これ、反転する前からわかっておりましたが、反転すると余計に異物感を感じます。色合いもなんか単調でダサいです。

だいぶ前から変えたかったんですが、おしゃれな布って結構高いんですね。適当な手芸用品店に行っても、服に使う布しか置いてないので、柄が細かすぎてファブリックボードには使いにくいです。ガチのオーディオ用のパネルを買うのもちょっと勇気が要ります。

ずっとAmazonで探していたところ、中国製ですがサイズもかなり大きく、値段も爆安なこちらを発見しました。

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Gaomi壁掛けモネの背景布インテリア背景壁タペストリー壁掛けビーチトウタペストリー壁カーペット寮の装飾毛布 (230*150CM, Y1)

Moentのタペストリーです。「萌人」と書いてモエントなのかもしれません。
レビューはなく、販売業者も評価がヤベえ感じです。
おそらく「色が薄い」か「サイズが小さい」か「薄汚れている」、「解像度が酷い」、「絵がそもそも違う」のいずれか、もしくは全部だろうと言う予想がありましたが、ダメでも後悔するような値段ではないので思い切って行ってみました。
約2週間で到着しました。

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Monetの小麦畑と言う作品。(PCの壁紙もモネ)
品物の品質は申し分なく、まあこれだけ見ると見た目は良いです。しかし部屋全体で見ると趣味が悪くなったかもしれませんw ふちの部分のモエントなどの文字はハサミでカットしたので問題なし。実は縦横の比率も実物とは異なるんですが、そもそもサイズが実物よりだいぶデカいのでこの際気にしませんw(絵の部分だけのサイズは198cm×110cmで、うちで使ったファブリックボードのサイズは180cm×90cm)
2400円でこれは大したもんです。

あと手作り感満載だったこれも

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こうなりました。

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右のフェルドマンですが、1番好きな曲の音源(SQの2番)はデータで購入していたので妥協してこのディスク(Trio)を飾っておりました。この際なのでCDも買っておこうかと思ったのですが、同じ音源を2回買うのは勿体無いので、レア盤になっているFor Christian WolffのBridge盤を購入しました。今アメリカからの船に揺られております。レア盤ですけど普通にサブスクで聴けるので勿体無いといえば勿体無いのですが。

最初の話に戻りますが、そもそも部屋の過ごしやすさなんて、部屋の持ち主が満足してればそれで良いんですから他人がどうこう言う問題ではないですね。新規参入なんてクソッタレですよ。


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DIYの敵

「今回はちょっといい材料を使って少々凝ったモノをDIYしたいな」と、思いながらホームセンターに行き、あれこれ考えてるうちになんか面倒になってきて「最小限の労力で見た目もいい感じのモノを」と考え始め、最終的には微妙な見た目のテキトーなモン作っちゃう現象があり、これにはすでに心理学的な病名wがついていると思うのですが、今回もそれを患いました。

ホームセンターで色々悩んでる労力よりも、ちゃんと当初の計画通りに作る労力の方が軽いのにも関わらず、人はホームセンターに行くと「なんとか簡単に作れないかな?」とダラダラ考え続け、ちょっと遠いホームセンターまで足を運んだり、少し値段の張るものを購入してしまったりして挙句、既製品を貼り合わせただけのショボいDIYになってしまうのです。
DIYで失敗する人の大半はこれなのではないかと思います。DIYが苦手と言う人も、初っ端でこれをやってしまい「自分はDIYの才能がない」と言う固定観念に陥り苦手になっていくのでしょう。

なのでDIYを成功させるコツというのは、計画が立ったらホームセンターに行かず、部材を一気にネットで買い揃え、当初の計画通りに作ることなのではないかと思います。畢竟、ホームセンターはDIYの敵だったのです。

今回のDIYは、前回の投稿の最後に書いていた、ダイポールラインアレイのオン/オフにケーブルの抜き差しが必要な点、これを改善しようと言うところから始まりました。
NS-1 classicsとステレオサブウーファーの組み合わせの完成度が高いため、それまで組み合わせて使っていたラインアレイをリモコンで簡単にオンオフして切り替えられるようにしたいと思い、スピーカーセレクターの設定を少し変えることにしたのです。今までは3つ全てのSPセレクターを同じ信号(リモコン)で切り替えていたのを、ラインアレイとサブウーファーと別々の信号にしました。
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そのために、SPセレクターの設置場所を少し変える必要があり、真空管アンプの下に置こうと考え、コンクリートブロック(っぽい発泡スチロール)の代わりのラックを自作することにしました。購入するという発想にならなかったのは、貧困もありますが、周辺のラックやらスピーカーやらがほとんど自作なので、いきなり既製品を入れたらデザイン的に明らかに浮きそうですし、必要なサイズが高さ/幅/奥行きが8cm/35cm/35cmと変則的で売ってない上に、小さいので作りやすそうだったからです。

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↑初期のデザイン案です。
下の×字のデザインは、板材を見に行ったらめちゃくちゃ値上がりしてたので、なんとかツーバイ材とかでできないかと閃いたヤツですが、こういう攻めたデザインのDIYは、塗装や細かい部分など綺麗に仕上げないと、かなり貧相に見えてしまうということを思い出しやめました。
んで、以前買っていたスピーカースタンド用のスパイクがあるのを思い出し、上のデザインの足にスパイクを付ける感じのデザインをぼんやりと思い浮かべながらホームセンターに行きました。

買ってきたのはこちら↓
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これだけでも4400円もしましたw
あれこれ考えてるうちになんか面倒になってきて「最小限の労力で見た目もいい感じのモノを」と考え始め、最終的に高くて半端なものに行き着く現象です。

穴を開けるだけでできるので簡単でした↓
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うーん……。
現段階では、まあまあいい感じに見えますがコレジャナイ感もあります。(横にコレジャナイロボもありますし)
自作の怖いところは自分では見た目の良し悪しの判別がつかないところです。自分で作ると愛着で500%増しくらいいい感じに見えてしまうので、本当によくわかりません。
まあでも機能は十全に果たしているのでとりあえずいいとしましょう。

リクチェ導入

3年くらい導入を迷っていたリクライニングチェアをようやく購入しました。
皆さん普通はオーディオで聴く際、椅子に座るのだとおもいますが、私はずっとカウチ状に広げたマットレスに寝転んで聴いておりました。

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こんなん。(寝る時は背もたれの折り畳んでる部分を拡げて、後ろの収納から布団を出してセットする)

理由はいくつかあります。
・そのまま寝れる
・部屋を広く使える
・寒さに強い
3つ目の寒さに強いと言うのがデカいです。私の寝室オーディオルームは改築で元々屋根だった場所なのですが断熱処理が甘かったのか、夏は外より暑く、冬は外並みに寒くなります。暖房をつけても暑くなってきたなと消すと瞬時にマイナスまで下がると言う、なんかの産業に転用できそうな凄い機能を備えてます。なので部屋ごと暖めると言うことはしないで、着込んでホットカーペットと電気毛布で暖める方法を取ってました。
リクライニングチェアでは電気毛布だと隙間ができたり体勢を変えてる際にはだけたりと言う不安がありました。さらには、寝室なので布団を毎日セッティングするのにリクライニングチェアではハードすぎるだろうと言う懸念もありました。
ベッドに変形するソファなども考えましたが、座り心地がダメそうです。私は休日は普通に15時間とか聴きっぱなしになったりしますので。

でもやっぱり、耳の位置が低いと床の一次反射が強く、音質の上でのデメリットが大きいので、ずっと椅子に座ることを考えておりました。今回、スピーカーを替えたことによりツイーターの位置がさらに上がってしまい、サブシステムのホーンもメインスピーカーの背後に重なってしまったので、もはややむなし、と購入を決意したのでした。

候補は割とすんなり3つに絞られました。
・秋田で実際に試し座りできる
・肩・首のところまでちゃんと背もたれがくる
この二つの要件を満たすのが3つだけでしたので。

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カリモクのザ・ファーストのLサイズ
と、

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ニトリの折り畳みの安いやつ
と、
今回買ったものです。

カリモクはやっぱりお高いので、もし仮に「リクライニングチェアはやっぱ合わん」となった時のダメージが大きく、さらにオットマンは布団を出し入れする際に邪魔になるし、冬場に太ももの下のところが隙間になって寒いだろう、と却下。
ニトリもオットマンだし、背もたれの角度を変えるのにいちいち立ち上がる必要がある機構になっています。安さと軽さが大きなメリットですが、デメリットもデカいです。

値段も初めて買うのにちょうどよく、上記のデメリットを全てクリアしている関家具の電動リクライニングのメンテと言う製品です。

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懸念は重さと、電動部の故障の不安でした。
重いとやはり寄せて布団を出し入れする際に苦労をするだろうと思ってましたが、カーペットの上にチェアを設置し、カーペットごと引きずって移動すると言う裏ワザを考案し実際やってみたところ、思ってたより10倍くらいすんなりと移動できて、まるっきり杞憂でした。マットレスの場合では背もたれ部を広げて2つの大きなクッションを退かすと言う手間がありましたが、それよりむしろラクになりました。
電動部の故障はこれから使ってみて、後々わかってくるでしょう。電動じゃなくても可動部があれば故障するものですし、まあ、とりあえず気にしないでおくことにします。

リスポジが大きく変わりましたが、アンプはDSP内蔵ですのでディレイの調整でタイムアライメントは完璧に治せます。
やっぱり床から離れると全然変わりますね。開放感が上がり定位感もハッキリします。早くやっとけば良かったですねw

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*NCORExはモジュールのみでしたね。性能が10倍とか凄いことになってますので、プレートアンプが出たら欲しい…

出窓ハメ殺し

前回の投稿でも書いております「ちょっとした発表」の件、もう少しかかるようです。先方に問い合わせようかなーとか思ったりもするのですが、先方はかなりお忙しくしておられるようだし、こういうのは通常どのくらいの時間がかかるものなのか、と言うのも全くわからない感じですので、問い合わせるワケにもいかないと言った感じです。

まあ、それは気を長くして待つとして、前回の絨毯抜きでライブ感が上がった事に成功体験を得て、調子に乗りさらにルームチューニングを行いました。

数年前、我が(父の)家の隣の空き地に新しく立派なおうちが建ちました。人が住まわれて訪れた最初の冬にこれが発覚しました。——エアコンの室外機の音がうるせえ……。私の部屋には出窓があり、そこのすぐ下に隣のお宅の室外機があります。最新の機器(たぶん)にも関わらず、音を出します。夏はそうでもないのですが冬はヤバくて音楽どころではありません。
ちょっと鬱になりかけたのですが、トラブルになったら恐ろしいので苦情は出さず、こちらの部屋の中の方で、出窓をマットレスと分厚いカーテンで塞ぐと言う荒技を使い、なんとか気にならないレベルまで抑えたのです。
この荒技を繰り出した当時、部屋のルームチューニング材のバランスなのか、オーディオ機器の音質にはさほど影響はなく、むしろいい塩梅な感じでしたので、そのまま数年間はめっぱなしにしておりました。
出窓にマットレスをはめ込んでいれば当然、カビ&湿気でヤバいことになるので、いずれどうにかしなきゃな、と思っていたのですが、音質が変わってしまうのも怖いと思いそのままでした。
で、今回変化上等で、マットレス&カーテンから、断熱材&ベニヤ板へと交換したのでした。

材料費は8千円と、サブウーファーのエンクロージャー並みにかかりました。
窓の境目をアルミサッシ用コーキング材でシールし、グラスウールの断熱材、5cm厚のフォーム断熱材、強力ガムテープで隙間を遮断、ベニヤ板を釘で打って封印、と言った感じです。
例の如く、途中経過の写真は撮ってなくて完成の状態がコレ。

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洗濯板みたいなのは、他の反射パネルを作った時の端材を段ボール板に貼った謎反射材です。意外と効果あって驚愕します。
奥の白いところが元窓ガラスで、現ベニヤ板です。
まだ冬まで遠いので遮音性能は確かめられておりませんが、部屋の中のオーディオの音は、若干ですがライブ感が増し、気になっていた左右のf特の変化などもほとんどなく、かなり上手くいった感じです。
LEDテープをヨドバシポイントで購入。
こんな感じにライトアップ!

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電球色のを買ったのですが思ったより白かったです。

ラック置いたら部屋がくラックなった

audienceの3インチフルレンジを入れたことにより、今までも3軍扱いであったヤマハ NS-1 classics
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がもはや完全に置き物状態になってしまいました。スタンドも100均で買った鉢植えスタンド
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でしたので、見栄えも悪いし、見た目が好きで買ったのにこれでは完全に本末転倒、宝の持ち腐れです。

そこでNS-1救済計画が立ち上がりました。
構想、3日ほど
設計、材料調達、作製は1日
総費用4000円以下で出来あがりました。
(作る過程をいつも撮りそこねますorz)
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ウイング型スピーカーラック『ホンダNS-1くラック6(シックス)くん!ウイングの上に乗ることでヤマハがホンダに!? 6はラック部の横幅が60cmだから!このノリでホンダのオーディオ用バッテリー買っちゃおうとか一瞬思いましたが、サブウーファー3台あるので消費電力が多くてやめときます!!』です。
※1 ホンダにNSー1と言うバイクがある
※2 ホンダのバイクのロゴマークはウイング

製作費が4000円と安いのは、パネコートと言うコンクリ打ちっぱなしの壁なんかを作るとき型枠にするための板材を使ったからです。180cmx90cmの1200円を二枚使いました。
パネコートの軽薄なオレンジの防水塗装がNS-1に合って良かったです。板の側面を濃い茶色にしたのは、調音パネルに合わせた形です。
ラックとの色合いが合うので、あえてインシュレーターを入れずベタ置きしましたが、あんまり悪影響が出てる感じはなく、以前より格段に音が良くなっております。
背後にアンビエンスツイーターを設置(&+サブウーファー)してますので、NS-1本来の音とはだいぶ異なりますが、NS-1も柔らかな表現を際立たせていて、特徴の大部分を担ってるかと。

KEF Reference1→ニュートラル、高解像度
ホーン・ラインアレイ・15インチ →音場型、ド派手
audienceフルレンジ→音像型、ド高解像度
ヤマハNS-1→音場型、しっとり

と、4つのキャラがいい感じに分散して、音の宝石箱と化している私の部屋です。
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誰か試聴しに来てくんないかなー

プロフィール

あべ

Author:あべ
DDC:MUTEC MC3+USB
AMP:hypex FA253(x2)+hypex FA502(x2)
SP:RAAL 70-10DAM+VOLT VM527+VOLT BM165.1(x2) / Fostex T90A+Fostex H325+JBL LE85+JBL 2231A+JBL 2231H / Dayton audio ND16FA-6(x8)+Wavecor FR055WA02(x9)/
SW:Dayton Audio LS12-44(2ch)+morel UW1058(x2,mono)
CDP:TEAC PD-H600
HPA:nuforce iconHDP
HP:AKG K601
POWER:KOJO TECHNOLOGYAray MKII

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