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ホーンのビリつき

記事のカテゴリーを少し整理しました。
FC2ブログはカテゴリーを複数選択できないんですね……。「改造,アンプ」とか、「計測,システム2」とかやると、ピンポイントで読みたい記事出せるなとか思っていたのですが。


最近、少し時間ができたので爆音で聴くことがいっそう増えたのですが、ホーン38cmで面倒な事態が発生してます。音量上げると明らかに歪みっぽい音が出るのです。
REWで計測を行うとdistortionの計測結果で107Hz付近で発生が見て取れ、そこで正弦波を作るアプリで107Hzを鳴らし、発生場所を特定します。
大体、触るとおさまるのでいろんなところを触診していけば発生源がわかります。

こう言う構造になっているのですが、
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青い丸の付近がビリビリ言ってました。
このショートホーンは9mm厚の板で作っており、薄いですけどそこまででもないので大丈夫かと思っておりました。LS5/1と言ったBBCモニターだって9mm厚の板です。
問題はこのショートホーン部分、ねじ止めされている背面の板を開けないと取り外せない状態で箱にくっついているんですね。さらに外すとなると、せっかく貼った木目のカッティングシートを剥がさないと行けなくなります。
方法としては2つ。
・スピーカーユニットのコーンの凹みと、ホーンの縁の隙間から、鉛テープなど何か重量のある薄いものを入れホーン背面に貼り付ける。
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↑この部分から板の裏に何かを貼る

・ものすご〜い長い木ネジで表面から貫通させ、中のエンクロージャー部分まで刺し、締めることで板を固定する。ネジ頭は木目シールでなんとかします。今調べると30cmクラスが売ってますね。必要なのは11cmと16cmでした。多分いける。
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こんな感じ。

鉛テープが少しあったので前者を試してみましたが、微妙なところです。音量を上げると少しビビってます。簡単なのでやはり後者でいきましょう。明日、長いコーススレッドを買ってきます。


来月の東京インターナショナルオーディオショー、参加を決めました!!
現地でkenbeさんとDCアンプマニアさんに会う予定です。オーディオショー参加は初なのでバチクソ楽しみです。
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ホーンもまた調整

ダシーラ(Dipole Short Horn Line Arrey)の後ろに置いた板は大成功でした。
もうちょっと奥行きが出せそうなんて書きましたが、その時は何度も調整して耳が慣れてしまっていただけで、他のシステムから切り替えると大きく音場が広がるのがわかります。フルレンジ1発のような音源にある空気感をそのままに出すと言う音場の在り方とは真逆であるため、音源によっては「ただ定位がぼやけてるだけ」と言う感じになったりしますが、逆に音源によってはホーン+38cmを超えるリアリティ、ライブ感を出すと言うパターンが出てます。さらにはしっとりとした曲ではかなり繊細な表現もできてたりもします。径の大きさにしては少し良いという程度の値段のユニットですが、そこまで高級ではないですし、ツイーターは至ってはかなりの廉価品です。それでここまでの音になるのは、ちょっとDSPの凄さを再確認させられた形です。
尤も、ホーン+38cmは、ホーンらしさが出るように少し不自然に強調して調整してますので、もともとジャズとポップス以外はからっきしで、ときどき他のシステムに劣った面が出てくるのはしょうがない感じです。
しかし、せっかく苦労して作った新作が、元からあった若干キワモノっぽいプロトタイプのスピーカーに、部分的とはいえ負けるのは悲しい。
なのでホーンをもう少し調整しました。

一番改善の余地がありそうなのが、38cm 2発の繋がりで、これは以前の90リットル箱の時代から悩んでいた部分です。本来ならば2発ともウッドホーンと繋がる位置で切りたいところではありますが、ユニットが2231Aと2231Hで異なる上、230リットルでは2発鳴らすのにまだまだ容量が足りません。そこでHはウーハー、Aはミッドバスと言う動作にしているのですが、最初48dB/oct同士で100Hz付近で合わせていたものの、38cmのミッドバスに16cmでも鳴らせるような帯域(100Hz〜500Hz)を任せるのはもったいないなーと、ミッドバス側を12dB/octでハイパスするようにして低いところも多少鳴らすようにしてました。
この忖度がなんかあんまよくない気がしてました。
なので、忖度なしの調整を決行しました。
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ダメだった順に並べると…

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と言う感じで、結局一番忖度されてるカットが一番良い感じになりましたw
やはりウーハーのハイカットを緩やかにすると明らかに解像度が下がるので48dB/octで決め、ミッドバスの調整になります。ローカットをしないスタガーは、低域がボヤけるし過多になるのでダメで、逆に急峻に48dB/octにすると軽すぎます。12dB/oct、24dB/octは中域の定位感をややぼやかしてるような感じになり、6dB/octもややその感じは出るものの、低域の芯の強さが圧倒的にあります。

ラインアレイと比べると、やっぱり奥行きでは勝てないものの、恰幅の良さでは圧倒し、ジャズでは雰囲気が出ますね。とりあえずこれでokとします。

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スピーカーとラックの隙間に日の光が当たるとゴチャゴチャしたケーブルが見えてしまうので、またフェイクグリーンを買い足しましたw 最近ニトリのフェイクグリーンの品揃えが一層よくなってますね。

セッティング完了

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新作ホーン38cmダブル、なかなか素晴らしいですね。
やっぱり低音に余裕感があって、力強いのに重くない低音が出てます。自分が理想とするホーンスピーカーの音に限りなく近づいている感じですね。100Hz〜500Hzを担当するミッドウーハーがメインSPの裏に隠れなくなり、ウッドホーンと距離的にも近くなったおかげで、解像度がめちゃくちゃ良くなってます。これはもうメインと質の高低で比較するのが難しく、タイプの違いしか認められない領域に入ってます。
予想より箱鳴りがある感じなのが惜しいかもしれませんね。音自体に雑味は出るほどではないのですが、触ると低音で振動が出てるのがわかります。板厚は2cmでメインよりも4mm薄いのですが、これより厚くすると重さの面で不安が出てくるので我慢しましたw 梁も鉄製と木製でいくつか入れていますが、やっぱり大きさのせいで制振しきれてませんでした。

↓作業中の写真。
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大きさはウッドホーンを合わせると高さ118cm、横幅81cm、奥行き56cm。容量は約230リットル。バスレフポートは30Hzから出るように調整しました。WinISDというのを使いましたが、メインのときと同様にドンピシャのf特でした。このソフトはかなりの数のスピーカーユニットのTSパラメーターがデフォルトで入力してあるのですが、JBLのユニットは海外ではそこまで 有り難がられていないからか入っていなく、仕方ないので手入力でパラメーターを入れました。わからないところは何項目か空白で入れていたのですが、ホントに予測の線と計測値がまるっきり一緒で驚きました。


今回の工作における功労賞は1mのステンレス定規です。


圧着はビスでやりましたので下穴あけにめちゃくちゃ重宝しました。それまでは1mの竹定規で、微妙に見辛かったり軽すぎたりしましたがステンレス定規は当てやすく正確で素晴らしい。


今回、ダシーラも改造し、設置直後は酷い音でしたが、調整したらまともになりました。まともすぎてもう少し個性を出したい感じすらあります。
ラインアレイで、背面開放で、ショートホーンで、横にもオマケでユニットが付いてむちゃくちゃなスピーカーなのにDSPがあればまともに鳴ってしまうと言うのは、DSPの能力の反則ぶりがよく分かります。


前の38cmダブルの箱の中にビクトリノックスのスイスカードが入ってましたw
おそらくなんか作業してる時にバスレフポートから落としたんでしょう。無くしたのを完全に忘れておりました。

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寝室用にも一枚増やしていたので計3枚になってしまいましたw どうせなら3枚目はLEDライト付きの方を買えばよかった……
スイスカードはいわゆる十徳ナイフがカードになったやつで、ペンやハサミ、ピンセット、つまようじなどが入って何かと便利です。特にハサミは、自分はワイヤーストリッパーを持っていなくて(厳密にはあるけど取りに行くのが面倒なので使ってない)常にスイスカードのハサミを使っていて、自作には必需品となってます。あと爪切りにもこのハサミを使ってますw
ナイフを外して車の中にでも入れておこうかな……


ハイリゲンガイストフェルト完成

まだDSPの調整は仮の仮ですが、ようやく完成しました。
仮の仮なのにめちゃくちゃ素晴らしいです……。

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見た目はご覧の通り全面総木目シート貼りのやべえ感じの佇まいですw 大きいので圧迫感を出さないように明るいアッシュグレーにしたのですが、なんか石っぽくてドイツの都市防空軍事施設みたいな存在感があります……

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懸念していた低音の暴れが全然ないのには驚きました。現状、バターワース-48hz/octで綺麗に繋ぎ、全くイコライジングに類する設定はしておりませんが、一部の楽曲で中域に飽和感が出たものの、低域は今のところ全くピーク感を確認できません。
ここから調整でさらに良くなるでしょう。

230リットルありますのでかなり場所を取り、ヤマハNS-1 & ウエスギUbros24 & Hegel HD25は撤去しました。とりあえず一時的な措置です。HD25はDACプリですので、撤去した一式でそこそこハイエンドなシステムが組めてしまいます。寝室にでも置こうか迷ってますが、物置き化した部屋を間借りした寝室ですので、ちゃんと音楽を聴くようなスペースではなく、意味がなさそうですw 居間で両親に使ってもらうとか?

ダシーラ・アバー(ダイポール・ショートホーン・ラインアレイ & アンビエンス・バックロードホーン)のアバー部分↓もやはり場所がなく撤去。
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このように、アバーのユニットはダシーラの側面に装着しました。

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こっちはモロに要調整の音ですw 中低域がスッカスカでラジカセサウンドです。


大雨災害以降、仕事が無茶苦茶忙しくなっていて精神的にだいぶキツかったのですが、そういう時こそ、こういった趣味での大仕事で気を紛らわすのが有効な感じがします。
ですが、あんまり大仕事すぎるとそのまま鬱になって趣味ごと中断と言う感じになる恐れもありますね……昔、引っ越し鬱というのをやって部屋をゴミ屋敷にしたことを思い出しました。
直接、災害に遭ってない私ですらこれほどキツいのに、実際災害にあった方の苦労は計り知れません。

新計画

新しい計画が始動しました。
前の投稿でも触れたように、38cmダブルを入れる箱の新調が進行中です。
今の箱は、2017年に三島の師kenbeさん宅を訪問した直後、20cmユニットの石田式BHBRを作成した際の流用品で、容量は100リットル弱の、38cmを2発入れるにはあまりにも小さすぎる箱でした。
ですが、ダブルの片方は、ミッドバスとして100Hzから600Hzまでしか担当していないので実質、シングルと言える形です。ちなみにこの方法は、惜しくも今年5月に亡くなられたオーディオサークル『ダブルウーファーズ』の永瀬宗重氏のブログの最後の投稿からの知見であり、これにより長く出せないでいた乾いた明るい低音を実現できており、奥義とも言うべき手法です。

今回、WinISDというエンクロージャーのシミュレーションソフトを使い、ポートのシミュレーションをしているのですが、100リットル前後では50Hz付近からダラ下がりで、宝の持ち腐れ、猫に小判、豚に真珠にもほどがあるという状況でしたw 100リットルとはいえ結構な場所を取るのに、今どきはPCスピーカーでも出せる低音も出せないのは酷いですねw まあでもサブウーファーとDSPの調整でうまいこと20Hzからいい感じに出せていたので、結果オーライです。
今回は230リットルと言うかなりの大物です。これでもやはりダブルで同じ周波数帯域を鳴らそうとすると小さすぎて50Hz辺りからダラ下がりになるので、同じように一発はミッドバスとする鳴らし方になります。それでなんとか30Hz付近から鳴らせる感じですね。

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↑一応、想像図はこんな感じですが、高さは95cmでおそらくめちゃくちゃ場所を取るので、NS-1やダシーラ・アバーの置き場所が無くなりそうな気がします。その上、現状、唯一ある窓の前にスピーカーを置いているのでこれ以上スピーカーが大きくなると部屋が暗くなる可能性があります。
対策として、横置きでラックの一番上の高さと同じにしていて、もしあまりにも支障が多い場合は、今まで通り横置きにして20cmだけ高くなる感じにもできる、という感じにしてます。↓の図のように。
置いてみてどうなるかで決めることにします。

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板材は20mm厚の(今流行りの)アカシア集成材で、今日買って来たのですが、めちゃめちゃ重いですね。搬入だけで汗だくです。15mm厚を2枚重ねにする計画もあったのですがそれだと重すぎて床が抜けるかもしれませんw
いつものように1階の客間で作って、2階の自室に持って行くのは不可能なので、ネジ穴あけだけ客間でやり、組み立ては2階でやる形になります。

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LS1/5/2A(メインSP)で好感触だったスチールラックの柱を梁材とする方法も再び採用します。例によってボンドとハタガネでの圧着は重いし面倒なので、ネジ留めです。

ゆっくりやろうと思います……

プロフィール

あべ

Author:あべ
DDC:MUTEC MC3+USB
AMP:hypex FA253(x2)+hypex FA502(x2)
SP:RAAL 70-10DAM+VOLT VM527+VOLT BM165.1(x2) / Fostex T90A+Fostex H325+JBL LE85+JBL 2231A+JBL 2231H / Dayton audio ND16FA-6(x8)+Wavecor FR055WA02(x9)/
SW:Dayton Audio LS12-44(2ch)+morel UW1058(x2,mono)
CDP:TEAC PD-H600
HPA:nuforce iconHDP
HP:AKG K601
POWER:KOJO TECHNOLOGYAray MKII

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