2016/02/28
VR技術/ピュアオーディオ
最近、巷で噂のVR(Virtual Reality)。バーチャルボーイなんかと同じようなもんかとおもいきや
・センサーで頭の向きを検知
・視界を全部覆う広い視野角
・3D立体視
と言う、ちょっと前の「仮想現実」という定義を乗り越えた、もう他の世界に入り込むというレベルになるらしいです。

細かい話は自分で調べて下さいw
気になるのはオーディオがどう関わるのかです。
VRは頭に固定される物なので基本はヘッドホンになりますが、座りながら操作するゲームが多いようなので従来のサラウンドシステムでもできそうな感じです。上や下からくる音は11.2chとかでも難しそうですが、サラウンドヘッドホンなら何とかなるんでしょうか? サラウンドヘッドホンを聴いたことがないのでその辺は分かりませんが、将来的には例えば手に取る物から音が出ている、と言うようなことも再現もできなければなりませんね。
技術的な話が私は話せませんので、ちょっと概念的な話になるのですが、完全な立体音響が再現できるようになった場合、音楽鑑賞・オーディオというものはどうなってしまうのか、少し気が早いですが考えてみましょう。
今まで、例えばオーケストラなら、大きなホールにいくつかマイクを並べて、オーケストラを一個として録音し、観客席から聴くと言うような環境だったものが、VRでは楽器一つ一つが録音され、楽団の演奏している中を歩いて聴いて回ると言うような事もできるようになるということになります。そうなったら指揮者ゲームとか出るんでしょうね。面白そうです。(本当の指揮者と言うのは奏者一人一人の内面まで指揮するようなものなので、そこは流石に技術的壁がまたあるのでしょうけど。)

まあ、指揮者ゲームの話は置いといて、完全な立体音響が再現されると、早い話、真面目に面と向かって鑑賞される音楽と、環境音楽の分離が激しくなり、さらにまた、立体音響とステレオの分離も激しくなるんじゃないでしょうか。それによって、生演奏でもヴァーチャル演奏でもない、ピュアオーディオの独特の価値が生まれるのではないかと……(って今とさほど変わらない?)
願わくは、ピュアオーディオ演奏会みたいなのが開かれるようになって、市井でも今のインディーズバンド的な感覚でオーディオシステムを組むようなそんな光景になってないかなーとか妄想してみました。
なんか完全に宗教化してピュアなんて言い出そうものなら後ろ指さされるような、そんなバッドエンドもありそうな……