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軽率な計測

最近、計測用のマイクを買って計測しまくってます。
以前まではスマホの計測アプリで大雑把な測定をしてたので精度もクソもない感じでした。
結構やりだすとハマりますね。測定用のぶいんぶいんいう音を鳴らしてると耳が変になり、ちゃんとした音楽を聴きたくなるのですが、上手い具合にピークやディップが消えるとやめられません。
イコライザーとかは使っていなく、DSPのネットワークのみで調整しているので、できる範囲は限定的なのですが、変化がよくわかるので試行錯誤を繰り返して目的を果たす快感を手軽に味わえます。

現在の状態
システム1・KEF Reference1(+RAAL 70-10D+サブウーファー群)
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低域を5Hzからフラットにしようと粘りましたw
サブサブウーファーなんてハイカットが23Hz〜とかなのでほぼ鳴ってないのでは?と思われがちですが、20Hzから収録されてるCDなど鳴らしても明らかに違いがあります。低音に芯が入ります。ちなみにサブウーファーは39Hz〜67Hzで設定してます(減衰カーブの値はDSPの設定方法が独特なので表記しにくいですがサブサブは急峻めでサブは-12dB/octくらい)。

システム2・ウッドホーン+ラインアレイ+15インチダブル(+FOSTEX スーパーツイーター+サブサブウーファー)
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元々完成ネットワークとサブサブだけで鳴らしていたので、調整不可な部分が多く、あまりいじっておりませんが、ローファイ感を出したくてJBLの2234Hの音を過多気味にしてます。ハイが出てなくてスーパーツィーターのハイパスを下げるべきなのですが、そうするとウッドホーンの音が全然目立たなくなったので高めにしました。このようにどのユニットがどれくらい音を出してるのかって言うのは計測機器がないと良くわからなかったので本当に便利です。

システム3・ヤマハ NS-1 classics(+Fountekリボンツイーター+サブウーファー群)
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調整不足で、低域のつながりはフラットで素晴らしいのですが、出音はあまり良くないです。サブサブを自作した関係で、スピーカーセレクターの端子が足りなくなり、真空管アンプで鳴らしていたのをHegelのアンプに変えたところ、若干、微妙になってしまいました。おそらく今のスピーカーの設置方法ですと位相特性が悪いアンプの方が相性が良く、Hegelの現代の鳴りと合わないのだと思います。
と、思ったら単にアンビエンスツイーターとして入れていたFountekの結線がプラスマイナス逆でしたw なかなかいい感じです!
ついでにアンビエンスツイーターの位置も変えたグラフ
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まだ買ったばかりで、他にもいろんな測定が可能なのですがグラフの読み方などよくわかっていないので勉強中です。
やっぱり測定をしちゃうと感覚が蔑ろになって数字ばかりを追ってしまうのが欠点ですが、原因と結果が結びつくことによって曖昧な感覚でやっていた調整がかなりやりやすくなります。

それにしても、こういうのはグラフの目盛りやマイク感度などの設定を変えるだけで、同じ数値でもパッと見、良く見えたり悪く見えたりってのは変え放題なことに気づきました。皆さんも、グラフを見る際、目盛りの入れ方には気をつけてくださいw
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新作サブウーファー

サブウーファーをまたまた作りました。
morelのUW1058という25cmユニットを2つ使った背面対向配置のパッシブです。

サブウーファー、正確には前回作ったロープロファイルのステレオサブウーファーのさらに下に入れるモノラルサブサブウーファーなのですが、けっこう前からFOSTEXのCW250Aからの買い替えを検討していて、前回サブウーファー飛ばした時もいっそ箱をまとめてステレオ2wayサブウーファーを作ろうかと企んでいたのですが、コロナで在庫が少なくて良いユニットがなく、従来通りサブ(ステレオ)とサブサブ(モノラル)で分ける形になっておりました。
この運用方法も、サブを手前に置く事で音の拡がりが出来て、結構気に入ってしまい、2way化はいったん諦め、ちゃんとした良いサブウーファーを入れよう、となりました。当初KEFのReferenceシリーズのサブウーファーを検討したのですが、高額な割に口径が小さく、スペックも低く断念。名機とされるイクリプスのTD725SWmk2も、発売から結構経っており陳腐化していて、結局、B&WのDB2Dあたりに目星がついたのですが、よくよく製品の画像を見ると、中身のアンプユニットは私が使ってるhypexのものと全く同じです。(NC502MPで、うちのFA502に内蔵されてる)
実は私のhypexのアンプはまたまたまた飛ばすのが怖くてBTL接続せずに2wayのうち1出力しか出していなく、まるまるDB2Dに入っている分を全く使っていない状態だったのです。それなら自作するわ、となり今回も自作と相成りました。

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↑素材の写真は撮ったのですが、そこから完成して設置するまで、例によって一気呵成に仕上げたので、工程などの画像は無しですw
MDF材で、側面3cm厚(1.5を二重)、バッフル面3.6cm厚(1.2を三重)の、横45x高さ36x奥行き40cmの箱です。特に工夫はありません。むしろ、サブウーファーを置く台を工夫していて、ほぼありあわせの材料でウェルフロートボードのように吊るす構造のモノを作ったのですが、箱の方が頑丈すぎたみたいで25Hzとか爆音で鳴らしても微塵も振動しなく、台を工夫する意味がなかった結果になりましたw

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真空管アンプの後ろの白いのが新作サブウーファーでその下にちょっと見える黒いスチールラックの支柱が台です。断面がL字型の支柱を2枚重ねてコの字型にし、コの間(→コ)にサブウーファーを置くプレートを潜り込ませワイヤーで短く吊るしている感じです。

音はかなりいい感じです。やっぱり内臓に衝撃が来る感じが段違いです。健康に良さそう。


さて、ここからはブログだけに載せます。いつもPHILE-webコミュニティの方にも同じ文章を投稿しているのですが、あそこは玄人しかいないので、これ以降の基本的なお話はいらないかなと思ったので。

いくつかサブウーファーを導入して気づいた事を並べます。
●サブウーファーのf特は台形ではなく、山型になりがち。
→ユニットや箱が大型だったり、狙っている低音が比較的高い音の場合は別ですが、基本的にサブウーファーはf特が登っているところをカットして、音量を大きくする事で重低音だけを抽出すると言う方法が取られます。ツイーターやスコーカー、普通のウーファーなんかはその音域を出すための設計になっており、その音域しか基本は鳴らしませんが、サブウーファーのユニットは、設計上、普通のウーファー並みに高いところまで音は出せるのですが、それを封じ、無理やり低いところだけを高出力で捻り出し、それを繰り返しても壊れない頑強さがある、と言う運用思想自体の違いがあるのです。
声楽家に例えると、自分の音域のうまく歌えるテノール、バリトン、バスと違い、サブウーファーはバスの歌手ののどを強化手術した上で、あんまり声量を出せないめっちゃ低い音だけの楽譜を与え、もっと声あげろ!としばき回して無理やり歌わせている感じです。(※箱やユニット自体を大きくすれば自然に最低域は出せるので、その場合は別ですが。)
普通のユニットは本来の得意な帯域に向かって次第に音圧は上がり、得意な帯域にある間は維持しますので、台形の形にf特は示しますが、サブウーファーユニットは本来の音域は歌わせてもらえないので、台形になる前に音圧は減り、山型になると言う感じです。
●低さにこだわると、狙いの低さより少し上の音で谷が生じる。
→大雑把ですが、例えるとメインのスピーカーが50Hzから台形ができていて、サブウーファーを加えて30Hzを出そうとすると、f特は山型ですので、山と台形の間、40Hz辺りが聴こえなくなると言うことです。そうなると、ロックなんかの単純な低音はまだカッコよく聴こえたりしますが、クラシックなどのいわゆる厚みのある低音はバランスの悪い音になったりします。
これを回避するために、狙いの音域を上げる、もしくは、谷が出来ないようにサブウーファーの音量を下げ、緩やかな斜面にする、と言うのが従来のやり方です。
●山を重ねれば台地になる。
→これが私がサブウーファーをいくつも入れる理由です。谷ができるならそこにもう一つ山を作っちゃおうと言う感じです。まあ、位相(遅延)の問題などは増えますが、これならばメインがブックシェルフだろうとPCスピーカーだろうと最底域まで台形を拡げられるということです。
●多段サブウーファーは場所を取らない。
→私のように狭い部屋にいくつもスピーカーシステムを入れる場合、正面から見たバッフル面の面積は少ない方がいいです。そうなると、小さいスピーカーと、どこにでも置けるサブウーファーに分けると、省スペースで済みます。
●多段サブウーファーの問題点
→群遅延の問題。hypexのアンプはDSP内臓ですのでディレイも設定でき、メインのスピーカーもhypexに繋げばオールオッケーなのですが、やっぱりDACの性能が今使っているHegelの方が良いし、アンプの音もHegelの方が好みですので、ずっと保留しております。低音は多少遅れてたほうが迫力が出るって話もありますし。
あと、低域は定在波も問題になりがちですが、私の部屋はリスニングポイントの背面が全て戸棚になっていて、戸を適当に外して布にしているため、目立った定在波は確認できません。
●その他
ユニット選びですが、多段サブウーファーですとまず耐圧を気にした方がいいと思います。サブサブは特にパワー入れまくるので飛びやすいかと。あと製品が密閉向けか、バスレフ向けかって言うのがFsをQesで割って出るEBPという数値でわかり、50以下は密閉向け、100以上はバスレフ向けとなっています。この辺は調べればわかると思います。
→あとは、サブウーファーのユニットは国内で買おうとすると割高な上、カー用の物ばかりなので、海外通販で買われることをお勧めします。パーツエクスプレスが最強でしょうかね。

現在のお部屋
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プロフィール

あべ

Author:あべ
DDC:MUTEC MC3+USB
AMP:hypex FA253(x2)+hypex FA502(x2)
SP:RAAL 70-10DAM+VOLT VM527+VOLT BM165.1(x2) / Fostex T90A+Fostex H325+JBL LE85+JBL 2231A+JBL 2231H / Dayton audio ND16FA-6(x8)+Wavecor FR055WA02(x9)/
SW:Dayton Audio LS12-44(2ch)+morel UW1058(x2,mono)
CDP:TEAC PD-H600
HPA:nuforce iconHDP
HP:AKG K601
POWER:KOJO TECHNOLOGYAray MKII

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