2022/04/09
燃え尽き症候群
LS1/5/2Aを完成させてからなんだか次の予定が立たないですね〜。世の中が大変な状況になっていて気分も落ち込んでいると言うのがあると思うのですが、LS1/5/2Aの製作で大幅に気力を使っちゃったのも大きいです。
一応、ホーンシステムの方のディレイも、LS1/5/2Aで培ったノウハウを元に再調整して、ちょっと良くなったのですが、やはり自作SP完成の達成感が強すぎたせいで、何かをやった感じがしませんw まあ、またスピーカーを作れば達成感は得られるのでしょうけど、既製品高級スピーカーを本気の自作のスピーカーに置き換えたレベルの達成感はなかなか得られませんし、他に手をつけられるところも思い浮かばず、悩んでおります。
でも、こう日記で文章に起こしていると多少、問題点が整理されてきて、アイデアも浮かんできます。
今ふと思ったのは、北欧サブウーファーを作り直す事でしょうか。薄くて目立たないサブウーファーとして設計したのが、フローティング機構のアーマーを装備したことにより、見た感じのサブウーファー感が薄れ、謎のデカい箱と化してる感じです。これをさらに薄くして縦置きにすれば存在感を多少薄められるかなーなどと考えてます。もしくはサブウーファーもLS3/5Aルックにするとか? サブウーファーとしての機能は今のままでも十分なので、見た目だけの改造になるのがちょっとダルいのですが。
あとは、38cmダブルの箱をちゃんと専用のものを作るとかですね。今のは20cmフルレンジ用のを流用していて、ホーン増設のため下駄で高さを上げていて下にデッドスペースがあったりしてます。まだ一度もまともに使っていないスピーカードライバー計測器のDayton DATSv3を駆使すればもうちょい良い箱が作れそうです。
前から予定としてあった、NS-1+ラインアレイを、NS-1とラインアレイとで別アンプ駆動にして鳴らす事も、スピーカーセレクター増設で解決したいな、というのがあるのですが、これはあんまり達成感無さそうなので後でも良いかな、という感じ。今、真空管アンプがホーンシステムのハイだけの担当になってしまってるので、スピーカーセレクターを入れればそこも解決するので、いずれ必ずやりたいです。
それにしても、LS1/5/2Aは作った時期がギリギリでした。まずVOLTのユニット自体もうどこもずっと売り切れています。おそらくですがPMCなどのメーカーへ卸すぶんで手一杯で、自作ショップへの生産が後回しになっているのでしょう。円安、輸送コスト上昇、木材の高騰もあり、もはや同じものは作れなそうです。
オーディオ業界全体も、各社値上げラッシュで状況が一変しております。業界に詳しいわけではありませんが、これからのオーディオ業界の状況を考えると、あまり良い未来は見えない気がします。値上がりする一方で、もっと豪華な高額製品を作れと言う声も高まってると聞きます。これからは今よりももっとハイエンドとそれ以外との溝が広がり、興味の違いが明確になり、コミュニケーションの分断が生まれそうです。今現在の「趣味のハイファイオーディオ」と「聴ければいいゼネラルオーディオ」との格差と同じレベルの分断がハイエンドとそれ以外の間に生じる感じでしょうか。
まあ分断は現時点でも相当にあり、広告メディアが入門から趣味へと言う橋渡しをするのがより難しくなりますが、そもそも現状でかなり選ばれた好き者(w)だけがオーディオに手を出してる状況ですので、趣味人口が大きく増減するわけでもなく、トレンドが多少変わるだけで、全体の風景はそんなに変わらないのかな、と思います。やっぱり日本のメーカーがこのタイミングで何社か脱落しないか、それが問題になってきそうですね。