2023/02/22
ヤマハ NS-1classics 調整
ツイーターの可変アッテネーターの固定化を完了しました。まあ若干、綺麗な音になったかな?と言った感じ。f特でわかりやすく変化が出るほどではありませんでしたね。んで、例によってタイムアライメントも調整しました。
NS-1のシステムはDDC→Hegel DACプリ→真空管アンプ→NS-1という流れで、ディレイを入れることができません。HegelのDACの代わりにminiDSP2x4HDを入れれば良いだけなんですが、そうするとHegelのDACが完全にお払い箱になってしまうし、miniDSP2x4と違ってところどころぶっ壊れているので売却も不可です。miniDSPのアナログ入力に繋ぐ方法もありますが、ディレイのためにDA変換してAD変換してまたDA変換するのは無駄すぎるので却下ですw

なんとかHegelのDACの漬物石化を阻止しつつタイムアライメントを合わせるには、リスニングポジション正面奥に置いてあるサブサブウーファーを諦め、手前にあるステレオのサブウーファーだけを使うしかありません。しかし、やってみるとサブウーファーはNS-1より2mほど手前に置いてあるにもかかわらず、12dB/octのスロープですでに2ミリ秒ほど遅れてしまいます。
ちょっと実験してみたのですが、低域はスロープをキツくするほど&クロスを低くするほど群遅延がでますが、スロープのキツさと、クロスの低さは、どちらの影響力がどのくらい強いのか、実際に測ってみました。(差を見るだけなので計測地点は適当で、数値も割と不正確です)

(HTMLで表作るのめんどくさいのでスクショして画像貼る方式)
スロープのキツさの方が圧倒的に遅延に影響してました。6dB/octや12dB/octですと20Hzだろうが40Hzだろうが誤差は数百マイクロ秒くらいで24dB/octになると1〜2ミリ秒くらい出てきて、48dB/octでは20Hzと40Hzの差が12ミリ秒くらい出ます。
12ミリ秒なんて僅か0.012秒ですが、距離にすると4mほどになります。
12dB/octで 2ミリ秒もNS-1より遅れるのでもはや6dB/octしかありません。パラメトリック方式DSPの裏ワザで特殊スロープを作るのも(この記事参照)、6dB/octでは設定の組み合わせができないので不可です。
ならばと、限界(10Hz)までクロスを下げる作戦をやってみると、全然悪くないです。ユニットが下向きで径も大きめなので自然に減衰する量も大きめなんでしょう。
10Hzのクロスオーバーなんてアナログで作ると127mHのコイルが必要になります。ムンドルフの箔巻きコイルなら8.2mHを15個連結して200万円オーバーですw

サブサブを入れてないので少し最低域が出ませんが、一般的な感覚では出てますので良しとしますw
実聴して良かった点は、ダイポールラインアレイを追加しないでも音場が十分広いことですね。NS-1はセンター寄りに置いてるのですが、あまりに広いので他のスピーカーが接続ミスで鳴っているのではないかと何度も確かめたほどです。おそらくゆるいスロープのサブウーファーが功を奏しているのだと思います。今のメインで手前のサブウーファーはディップの穴埋め機になっているので忘れておりましたがReference1を使っていたときもこの手前に置いたサブウーファーの音場への効果は大きかったです。
そして、今聴いて固定アッテネーターがこなれてきたのか、解像度も良くなってる感じがします。
今までNS-1はラインアレイを併用して個性を獲得しておりましたが、これはラインアレイなしでも十分に活用できる音ですw
難点はラインアレイのオンオフにリモコンが使えずケーブルの抜き差しが必要な点ですね……。