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特になにもやってないけど空気録音あり

世界最高峰のオーディオショーであるミュンヘンハイエンドをリポートしているavcatの中の人が今年の展示の動向を『低域の拡張』と総括しておられますね。
低音好きで、低音に力を入れている私としても良い流れになってると思いますw
低域再生の問題点についても私と認識が同じで、自分に自信がつきましたw やはり群遅延の解消が今後のターゲットになってくるのでしょうか。なんか素人考えでは、アナログ情報を壊さずラインレベルで遅延を入れる機器とかあれば、プリの後段(SW以外)にそれを噛ませてサブウーファーだけ早めてやれば解決しそうな気がするんですが、そう言うのはできないんですかね?
私はちょっとピュア的ではないのですがDSPで解決しておりますので「早く上に登ってこいよっ」と言う上から目線で今後のハイエンド界の動向を見守ろうと思いますw
どこのメーカーももうクラシックやジャズを重要視していない、と言った分析については、単純に新興国の文化水準が理由かな、と思いますね。クラシック・ジャズが文化的に上級なんてことはありませんが、やっぱり長い音楽は時間をかけて楽しむものですので、まだ忙しい人が多い新興国では育ってません。ずっと流行りの音楽を追い続けると言うのも、歳を取ると苦痛になりますのでwいつか懐古趣味に走らざるを得ないタイミングが来ます。
ですが新興国の文化的水準が上がるとクラシック・ジャズが人気になるかと言えばそんなことはないですね。日本のシティポップが流行ってるような感じで、今流行ってる音楽が古典になり、また再生産されるでしょう。その横でクラシック・ジャズはシティポップと同じような地位で、好きな人は好きと言う従来通りの人気を保ってる感じでしょうか。なので、今は新興国に合わせてクラシック・ジャズは選ばれなかったけど、将来的には通常値に戻ると言う形で、クラシック・ジャズもオーディオショーで聴かれる機会が戻ってくる、と予想します。


話は変わり、密閉化を試してみてから特に何もやっておらず、ひたすら聴きまくってました。
使うスピーカーは専らメインとホーンです。ちょっと前にラインアレイ(トーンゾイレ)は改装して完全体になったのですが相変わらず出番が少ない。
メインは測定マイクでよく調整されたモニター志向の鳴り方で、解像度・空間表現もよく、オールジャンルで鳴らせるスピーカー。ホーンは聴感を頼りに調整し、ホーンっぽさ、キレ、ジャズを鳴らした時の迫力を重視していて、メインには無い良さがあります。
んで、ラインアレイはと言うと、はっきり言って音は普通に良いです。解像度はメインに比べると若干劣りますが全然悪くはなく、f特も上から下までバランスよく、キレもそこそこあって、空間表現もメインとは別の方向性ですが広大で良い感じに聞こえます。
では、なにが忌避(と言うほどでもないけど)の要因になっているのか。
まず心理的要因があります。メインはイギリスの高級メーカーでも採用されているVOLTのユニットを用い一世一代の大仕事で作り上げたお気に入りのスピーカーで、ホーンはやっぱりそれでジャズを聴くときのロマンみたいな物があります。対してラインアレイは、基本的に位相特性の悪さを利用した音です。そして、あんまり良いユニットを使ってないw
音質の面では、やはり音作りに苦戦しており、特徴・個性のある音を作れないでいます。そう言うのを目的として音作りをすると結局、キワモノのイメージになってしまい、普段から使いたいと思わなくなってしまいます。かと言って、とにかく良い音質にしようと思うとあんまり特徴のない音になってしまいます。これはDSPで調整する事のデメリットでもあるでしょう。自分で設計してアナログで出来上がったスピーカーなら変な鳴り方をしていても、手のかかる子供みたいなもんでこれはこれで面白い、となりますが、DSPならいつでも変更可能なので愛着なんて湧きません。ホーンはやはりホーン的な鳴り方と言う共通理念みたいなのがありますので、そこを着地点とする事ができますが、ラインアレイには特にそう言ったものはありません。強いていえばマッキンのラインアレイのような音にしたいとかありますが、流石にそこまでに持っていくのは質や量の面でも難しいでしょう。
マッキンのラインアレイの真似をしてクロスオーバー周波数を少しシビア目にしたら奥行きが広がるなど改善は見られましたが、決定打に欠ける感じがします。あとやったのはミッドレンジに目一杯ディレイをかけ、ハイを中くらい、ローはディレイ0にして、エコーがかかった感じにしました。ボーカルなんかはステージで歌ってる感じが上がり、少しずつよくなってる感じはありますが、これ以上があるのか、これがベストなのか、引き際がわからないので一向に完成しない感じですw


久々に空気録音です。素のiPad Proで撮りました。
撮ったものをヘッドホンで聴いてますがやっぱり実際の音とはだいぶ違いますね。個人的に空気録音ってあんまり参考にならない気がするんですけど、ちゃんとしたマイクorヘッドホンならやっぱり違って来るんでしょうか? でもまあ相対的にならシステム別の音の違いは少しわかりますね。↓のラインアレイのエコーがかかってる感じはちゃんと聞き取れます。

曲はダイアナ・ロスのI'm coming out/アーマッド・ジャマルのI say a little prayer/オネゲルのチェロ協奏曲です。大体1分、1分、1分ちょいで録音してます。
ホーン(システム2)の途中でアンプの天板がビビってることに気づきまして、直してますw

システム1(メイン)



システム2(ホーン)



システム3(ラインアレイ)

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密閉もどし

前回、密閉化チャレンジをしましたが、やはりバスレフに戻しました。低域の暴力性が薄れてしまい、正確すぎてつまらない感じになってしまってる感じです。
私見ですが物理的打撃感を感じる35Hz以下はカッチリと密閉で鳴らし、風圧を感じる40〜100Hz辺りはバスレフの方が低音好きには良い感じがします。ですが全段密閉も楽曲によってはノリを感じられ、全く捨てたものでもないので、いつでもスイッチ可にしました。

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塞ぐ板を作成。(まだ取り付けはできてない)
密閉状態でのクロス &ディレイ設定はhypexのフィルターデザインアプリを立ち上げて、ファイルをロードすれば呼び出せます。
ついでにLS1/5/2Aの4way化の実験もしてみました。2つあるウーハーの上を90Hz〜500Hz、下を0〜120Hzにし、100Hz付近を重ねることでディップを埋めるやり方です。ですが結局このディップは部屋の形のせいでリスポジで直接音と反射音が重なり逆相になって発生してるため、位置が隣り合った2つでディップの位置にピークを作ったところで、それも逆相になって相殺されるのではないか、と言う予想でした。案の定、ディップは消えず、さらに70Hz付近にも大きくディップが生じました。これも恐らく部屋由来かと思いますが詳しくはわからず、途中で力尽きました。

単にクロスオーバーの数値を変えるだけではなく、それに伴う群遅延の変動に対応したディレイの設定もありますので一回一回テスト音声を鳴らし、配線を替え、数値を入力し、合わせた音を確認し、と言った作業になり意外と骨が折れます。群遅延を無視すればピークやディップを削るのはかなり簡単なのですが、結局、細かいピークやディップは聴感にはあんまり影響はなく、逆に遅延の方が影響してくるので、意味がなかったりします。DSP導入したての頃は、ピークとディップを完全に無くす事を気にしていて、意味ないことをしていたなあ、と今になって思いますw
ちなみにアキュフェーズのチャンデバですと、遅延の補正は自動でやってくれるみたいですね。ですがクロスのスロープに自由度がないみたいです。6パターンでしかも周波数も59箇所に限定されてます。うちのHYPEX(旭化成のDSPチップ)は、計算すれば数億パターンとか行きそうです。周波数は10Hz〜50000Hzまで小数点1桁刻みですので、499,900箇所です。みんな100万弱するアキュフェーズなんかより5万くらいで買えるHYPEXにすればいいのにね。

吸音材も増やしましたのでバスレフ状態でのセッティングを少し改良しました。以前はユニット保護のためウーハーの下18Hzを6dB/octで切っていたのですが、意外と30Hzあたりまで少し削れるので、無くしてちゃんと出せるようにしました。あと北欧サブも上を120Hzから140Hzにして少し広げました。
結局、密閉化は見送りましたがいろいろ収穫があったように思います。一番の収穫は隙間から漏れがなくて私の工作が意外とまともなのが判明したことでしょうかw
何事もチャレンジですね。

密閉化

普段、iPadのメモアプリを使っていろいろ文章を書いているのですが、 最近なぜか数ヶ月前に途中まで書いた部屋についての文章&絵の断片が、直近の文章として表示されるので、これは記事を最後まで書けというハッカーからの要請なのかな、と思い、そろそろ書ききってしまうことにしました。
書ききると言っても、長文を書いてるわけではなく、逆に大したこと書いてないので途中でどうでも良くなったネタです。

私の部屋は6畳間なんて書いてますが、実は増築で屋根だった空きスペースに部屋を作った感じなので、通常の六畳間では全然なく、およそ6畳くらいの空間かなという感じで、以前、正確に測ったら7.6だか7.3畳くらいだった記憶があります。江戸間か京間かは忘れましたw
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このようにクローゼットを薄い綿製のカーテンで仕切っているので空間の大きさとしては8畳以上ある感じです。クローゼットの中は衣類や布団がしまってあり、これがベーストラップになっていて低域の暴れを打ち消しているのだと思います。

途中まで書いた文章終わり

最近、寝る部屋とオーディオ部屋で分かれて生活するようになってから気がついたのですが、ここのオーディオ部屋は遮音性がわりとあり、尚且つデッドな音響特性があります。デッドなのはあんまりデッドすぎると高域が死んでしまうので、良いとも悪いとも言い切れないのですが、やはりクローゼットを開けているおかげでしょう。意外なのは遮音性があることです。何度か記事にもしておりますが、冬場この部屋は隣の家のエアコンの室外機の音が入り込んで来て、対策を施してなんとか気にならない程度までにしている感じですので、遮音性は普通かそれ以下なのかなと思っておりましたが、寝る部屋からこのオーディオ部屋に移ると、明らかに外からの音が静かに感じます。オーディオ部屋は角部屋で、寝る部屋は中の方なので、壁の面積として外部にさらされている部分はオーディオ部屋の方が大きいはずですが、オーディオ部屋は窓のサッシが二重になっているのがやはり大きいようです。寝る部屋はほぼ同じ大きさの1枚サッシで、ここまで差が出てくるものなのかと実感しました。ちなみにオーディオ部屋横の出窓は二重ではなかったのですが、室外機対策で完全に遮音マットで塞いでしまっているので実質、壁です。
出窓を塞いだおかげで部屋が暗くなっているので長いヒモ状LEDライトで縁を明るくしてます。

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↑こんな感じ。
CD棚の左奥側は最近、増設したのですが、板が値上がりしていてビックリしました。棚板はパネコートと言うコンクリート打ちっぱなしの壁なんかを作るとき流し込む枠として使う板で、このCD棚の右側大部分を作った当時は一枚1000〜1200円弱でしたが、今は一枚2300円まで値上がりしてました。
流石に2倍となると気が引けてしまい、最近までPCラックとして使っていた同じくパネコートで作っていた棚を分解して、ジョイント金具で1枚の板にして棚板にしました。ジョイント金具は100均で売っていたので、だいぶ安く上がりました。 
それにしても2倍は凄いなと。この間のPCラックを作った時も板を買っていたのですが、表面が綺麗で角もR加工してあるから高いのだと勘違いしてましたw

CDは最近ほとんど聴いてないので、CD棚増設はほぼ見た目のためですねw 前は廃材で作った反射ボードを吊るしておりましたが少しカッコ悪いので棚にしました。CD自体はダンボール箱にしまっていたものを出して順序も関係なく並べた感じです。まだ2箱ほどあります。ほとんどリッピング済みですので本当に意味ない感じですw

メインのミッドとウーハーで使っているVOLTのドライバーが、海外のスピーカーユニットの通販サイトで各種、在庫回復してます。北欧サブの代わりにVOLTで新しいサブウーファーを作りたいと言うことは少し思っておりましたが、板の値段を考えるとなかなか厳しいですね。今の北欧サブは、ヤマハNS-1やダシーラアバーと組み合わせて使う場合にはちゃんとサブウーファーとして動作させてますが、メインでは、メイン自体が35Hzまで下が出るのでそれ以下はサブサブに任せ、北欧サブはバンドパスでディップを埋めているだけの存在になってます。ディップの周波数は100Hz近辺なのでサブウーファーでなくても、なんなら10cmとかのユニットでも鳴らせてしまいます。音自体は好きなので現状でも良いのですが、なんかもう少しちゃんと役割をあててあげたい感じもします。
今考えているのは、LS1/5/2Aのバスレフポートを塞ぎ密閉にして、北欧サブをバンドパスではなくローパスにしてちゃんとサブウーファーをさせると言う案。バスレフなら低域の重なりが気になってしまいますが密閉なら許せてしまうのではないか、と言う作戦です。
少し面倒ではありますが、気に入らなかったらまたバスレフに戻すことはできる構造にしてますので、やってみようかなぁ…… ポートを塞ぐのも面倒ですが、タイムアライメントを治すのも結構手間がかかります。何よりも、私の自作は工作精度が荒いし背面はボルト留めで構造も複雑になっているのでポートを塞いで密閉にしてしまったら、隙間からビロビロと笛のように空気漏れが発生する可能性があります……う〜ん
ここで師匠kenbe氏の書き込みを思い出しました。「失敗を恐れていたら何も出来ません。全てお金で済むことですので、残された限りある人生を楽しみましょう。」

やるしかねえ!!

↓数時間後の文章↓

やっぱり全段密閉にするとキレが違いますね。タイムアライメントの調整はまだですが明らかに変化があります。懸念していた空気漏れはないようです。(隙間がありすぎてフリーエア状態なため鳴ってないと言う可能性もある)
ウーハーのBM165.1は全然密閉には向いていないユニットです(Qts=0.24)ので、かなりローが削られてますが、それでこそ北欧サブの出番が増えますので好都合とも言えます。しかし、クラシック音楽を聴く場合、個人的にはバスレフの大らかさと言うか呼吸、響きもアリだと思ってるので、調整を済ませてしばらく聴いてから、戻すかどうか決めようと思います。ウーハーはクロスが500Hzとかなので100〜500Hz辺りもクリアになってる感じがしますね。バスレフに戻すにしてももう少し吸音材の追加が必要みたいです。
全段密閉にするなら北欧サブはVOLTに換える可能性アリ🐜
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バスレフポート閉じた状態。
実はこのスピーカーを作る当初、ポートを2つ作って『1つは技術的理由で閉じたんですよ感』を出してダミーポートとするデザイン上の意匠を考えておりましたw LS5/1でそう言うことをしている画像がネットであって、なんかかっこいいのでは?と思いw ですので閉じるデザインも想定のうちでしたが、暗いところだと若干目立たなすぎてノッペリ感を感じる。

プロフィール

あべ

Author:あべ
DDC:MUTEC MC3+USB
AMP:hypex FA253(x2)+hypex FA502(x2)
SP:RAAL 70-10DAM+VOLT VM527+VOLT BM165.1(x2) / Fostex T90A+Fostex H325+JBL LE85+JBL 2231A+JBL 2231H / Dayton audio ND16FA-6(x8)+Wavecor FR055WA02(x9)/
SW:Dayton Audio LS12-44(2ch)+morel UW1058(x2,mono)
CDP:TEAC PD-H600
HPA:nuforce iconHDP
HP:AKG K601
POWER:KOJO TECHNOLOGYAray MKII

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