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勘違いしてました

CDに収録されている周波数は20Hzからというのを何度か聞いた覚えがあり、私はもっと低いところも入ってるだろうと経験上感じていて、CDなんて収録時間とか昔は64分だけど今は80分くらい入ってますし、同様になんか冗長性みたいなのが入ってて公称は20Hzだけど実際は16〜17Hz辺りから鳴らせるような曖昧な感じなんじゃないの、と適当に考えておりました。
先日の遠征時にもその話題が出たので、気になって調べてみたところ、なんとスペック上でもう4Hzから入れれるとのこと! どえらい勘違いしたなと焦ったんですが、流石に4Hzが入ってる音源ってそもそもあんまりないんじゃ?と思い、Sonic Visualiserという音源の周波数分布や音圧などを分析できるフリーソフトで検証してみました。

パイプオルガンを使った音源で尚且つよく知られてる音楽で、低域が綺麗に入ってるCDとして、ガーディナーのフォーレのレクイエムを私は試聴盤としてよく使うのですが、これの最低域がこちら↓

フォレレクあにゅす

ちょっとわかりにくいんですが、赤青の分布図は縦軸、左隅の数字が周波数になっていて、横軸が時間経過で上の数字がタイミングです。この音源にはありませんが黄色が音圧の高いところです。白い波線が重なってますが別のグラフで、中央の縦の白線の時点でのf特となってます。下の16-25-40というのが周波数。スピーカーから出てる音のf特ではなく音源に収録されてる音のf特ですね。
ちゃんと全部調べたわけではないので全曲のここが最低音かどうかはわからないのですが、5トラック目の3:46秒あたりでオルガンが沈み込む部分。基音が24.5Hz(G0)で倍音成分で大体19Hzくらいまで鳴っている感じです。しかしよく見ると、音楽の音ではないっぽいんですが10Hz以下で薄く音が入ってますね。サブサブの振動板を触ってみるとそれに合わせて若干うにうに動いているのも確認できます。おそらく会場のノイズで、オルガンのフイゴの音やなんかかと思います。これがオルガンの音のリアリティに寄与しているかどうかは、聴いた感じそこまでないように思えます。
そもそもCDによって全体の音が大きかったり小さかったりしますので、グラフの色の濃淡をその都度、調整する必要があり、それ次第で相対的にほぼ鳴ってないような音も分布図に表示されちゃったりして、実際のところ鳴っていると判断すべきなのかは難しいです。全体的に音圧が低い音源で表示される薄い色はアンプの方でボリュームを上げてますので聞こえますが、濃い色(黄色)がちゃんとある音源では、うるさいので多少表示があってもアンプのボリュームは下げてますので無いと言って良いような音になります。

他にもいろいろ調べてみました。色の濃淡は全部同じ基準にしてます。
Youtubeに音源があるのは埋め込みしておきました。(同じ音が出てるかは不明)
まずはツイッターでちょっと話題になった最近オーディオショーでよくかかると言うGhost RiderのMake Us Stronger。

ツイッターで話題になった



見る前からわかってましたが、言われるほど低いところまで行ってないんですよねコレ。ただ低域に音圧があると言うだけで……。あんまり低いと売り物のボロが出るからとか?

これも昔、話題になったもの。
タイタニックのサントラのゴーンって鐘かなんかの音です。

タイタニックサントラ



26Hzくらいまで入ってますが、あんまり大したこと無かったです。

ピンクフロイドの狂気の冒頭の心臓の鼓動。

ピンクフロイド



思ったより入ってますね。基音は23〜43Hzあたりで18Hz辺りまで伸びてますが、一番濃い色の部分と比べると相対的に小さい音圧の音のように思えますね。f特を見ると22Hz付近が盛り上がってますが、音が収束するタイミングでのf特なので直前の基音の部分ではもうちょい上にそれよりも大きい山になってます。
何発目の心音から聴こえるかで低域の再生能力がわかる、なんて都市伝説みたいな話がありましたが43Hzがこの濃さでしたら、最近のならブックシェルフでも普通に鳴りますねw

盛大な音の嵐が巻き起こるヴェルディのオテロ、カラヤンウィーンフィル盤。冒頭の大砲が鳴る部分です。

ヴェルディおテロ



実は、国内盤と海外盤で音質が違うらしく、ウチのは東ドイツ盤です。オリジナルはアナログですが、18Hz辺りまで入ってる感じですね。

三島のkenbeさんから教わった矢沢永吉のワンナイトショー。こちらと、タイタニックはmp3音源ですが、私の経験上、高域はともかく低域はたまにmp3の方がちゃんと入ってることがある感じがします。

yazawa.jpeg

これはおそらくブックシェルフなどで聴いてる方にはGhost Riderと同じような低域に音圧があるだけタイプに聴こえるかもしれませんが、全体的にもっと下まであり、しかも「1人残らず片想い!」のあとに17Hzあたりまで下がるすごい低音がありますw

そして真打ち、ツァラトゥストラはかく語りきの冒頭のオルガン。
シノーポリNYフィル盤です。

ツァラトゥストラはかく語り



10Hzまで入ってますねw 基音は16Hz(C0)だそうな。
ここまで20Hz以下が入っているにも関わらず、16Hzから鳴ってると思っていた私は、自ら20Hz以下のブーストは必要がないことを証明してしまってますねw
しかし、現状↓これにしないと迫力が出ない音源があるのもまた事実(主観ですがw)です。

タイトルなo

つまるところ、リアリティ(主観)を出す上で大事(主観)なのは20Hz以下のブーストではなく、30Hzから20Hzにかけての急峻な上がり方なのではないかと考え始めています。↑ピンクの部分(通常のf特グラフでは左端が20Hzなので紛らわしいですがw)。
私はDSPを使ってますが、イコライジングはシステム3(ラインアレイ)にちょっと入れているだけで、他は全てコンデンサとコイルでも作れるパラメトリック方式のクロスオーバーと、あとディレイでタイムアライメントを合わせているのみです。最近のデジタルイコライジングは歪みも少ないので、おそらく生成ソフトなども使って適切なイコライジングを入れた方が音は良いかと思いますが、やっぱりなんとなく裏ワザを使ってる気がして拒否感が出ますw
現状の20Hz以下のブーストもイコライジングをすればもう少し自然なf特になるかと思いますが、手動で部屋によるピーク/ディップを無くすために試行錯誤を重ねた結果で、このままフラットに持っていこうと思うと単に音量を下げれば良いと言う感じではありません。
(と言いつつスピーカーユニットへのダメージを減らすために1dBほどサブサブの音量は下げましたw)

kenbeさんのご友人で、私もいつもブログをチェックしてる理論派のスピーカービルダー、MCAP-CRさん(Suzukiさん)は33Hz以下の不要論をおっしゃってます。こちらの記事
私はこれに同意できます。結局のところ上記した音源は特殊な事例な上、33Hzでも十分に低域は入っているため音楽そのものの理解に全く支障は無く、むしろ33Hz以下を意識することによって膨らみ過ぎたり、ピークやディップ、高調波歪みを発生させ、それにより大きく支障が生じてしまいます。低域が満遍なく入った音源というのはかなり少ないので聴く音源が偏っていたりすると、ピーク/ディップに気がつきにくく、耳だけで調整するのは困難を要します。高調波歪みに関してはスピーカーそのものの歪みもありますが、壁や窓、部屋に置いてあるあらゆるものが共振し、歪みを増やし、壁を抜けた低音は家族や近隣住民に迷惑をかけます。低音は麻薬のようなモノで、気持ち良いからと増やしすぎるとスピーカーやアンプ、懐具合、やがて生活をも破壊するのです……
大事なのは再生周波数帯域の範囲ではなく、音楽を聴くことなので、そこは忘れたくありませんね。
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DALIのこれ

DALIのこれ↓を聴きに試聴会に行って来ました。

IMG_1714.jpeg

"KORE"と書いて"コア"と呼ぶそうですがコレとしか読めませんねw
ペア1600万だそうで、DALIのフラグシップです。私が注目したのは、昨今の各メーカーフラグシップクラスに増えている「プラスサブウーファー方式」、これを用いないDALIのフラグシップ機が低域をどうカバーしているか、と言う事でした。プラスサブウーファー方式は思いつくところでLINNの360、Persona 9H、アヴァンギャルドのTRIOや、↓1/28の記事のやつなどありますが、この方式のメリットはエンクロージャーやユニットの大きさに頼らず25Hz以下の超低域をラクラク出せてしまうところで、昨今のDSP技術と高性能D級アンプの登場によって急速に拡まりつつあります。これにはデメリットもあり、まずサブウーファー固有の欠点である群遅延の問題があります。サブウーファーのような超低域でカットオフを入れると1ミリ秒単位で遅れてしまいます。1ミリ秒と言うとネコパンチの速さが9ミリ秒ですのでどうってこと無いと言えば無いのですが、48dB/octとかで30Hzあたりにカットオフを入れると20ミリ秒は遅れますのでネコパンチ2発分は遅れてしまうことになります。(ユニットやアンプなど様々な要因で変わって来ますので大体。)人間の耳は低音の遅れに鈍感なのでそれでもちゃんと聴こえるのですが、遅れていないシステムと比べればやはり違いはわかります。遅れると位相が合わずピーク/ディップが出やすいと言う問題もあります。

これを解消するには、至極簡単な話、DSPで上の帯域にディレイを入れてやれば良いだけです。他のみんなも遅らせて同時にしてしまおうと言う共産主義みたいな方法です。しかしこれにも問題があり、全段にDSPを入れると上流がアナログな場合、AD変換を入れる必要が出てきて、アナログをデジタルにしてまたアナログにすると言う手間が入り、最近はADコンバーターのチップも高性能になってますので問題ないといえば問題ないのですが、精神衛生的に「なんか嫌」となってしまいます。さらに、売る方の側としてもDSPとスピーカーだけ売るとアンプがありませんので、よくわかっていないユーザーなんかから「音が鳴らないぞ!」とか「このDSPってやつ意味わからんから要らんわ」と言ったクレームが入るでしょう。アンプの出力が足りなくてサブウーファー部分が鳴らせないと言うこともありえます。それを解消するために↓1/28の記事のスピーカーのようにアンプも内蔵してセッティングまでしてくれてるスピーカーも出てるのですが、そうなると今度はアンプを作ってるメーカーなんかが商売上がったりになっちゃいます。立派なアンプをすでに持ってるユーザーなんかも手放す羽目になります。なので歴史のあるゴリゴリにピュアオーディオなメーカーですとプラスサブウーファー方式はまだ避けている状況です。

DALIなんかは割とエントリー向けの製品が評判よく、ゴリゴリにピュアオーディオってほどでもないので、プラスサブウーファー方式を取ってもおかしくはないと思ってました。そもそも、プラスサブウーファー方式にするにしてもエンクロージャーをそこまで縮小せず、スロープも急峻にしないでサブウーファーとウーハーの中間と言った設定にしてしまえば、遅延の問題は極めて低くできますのでプラスサブウーファー方式だからと言って、ピュアじゃないと言う事でもないのです。

おそらくプラスサブウーファー方式ですと、スピーカーケーブルの他に電源ケーブルを繋ぐ必要が出て来ますので、そこを嫌って通常の方式にしたのでしょう。
DARIのKOREは大きさが170cm近くあり、ウーハーの口径が30cmで、下は22Hzを狙っているとのことです。スペックは26Hz〜となってるのでポートのチューニング周波数が22Hzなんでしょう。
ウチのシステムは↓このように20Hz以下が過多気味wですので

タイトルなo
(リスポジ測定。周波数が2Hzから始まってますがこのマイクは5Hzから測定可能)

22Hzは出過ぎなほど出ているのですが、質の面ではやはりメーカー製から学べるものは多いだろうと考え、今回の試聴会は行くべきだと考えました。
過多なのは潟上のS氏(こちらの記事)の思い切りの良い低音を聴き「ここまで出して良いんだな」と改心した結果で、それまではフラットを心がけていたのですが、やっと自分の好みに正直になれた感じですねw
バリ過多ですが、並の音源では30Hz以下の低域はあまり入ってないので、普通の曲はフラットに聴けて、超低域のある曲はより効果的に聴けると言う塩梅にしてます。(まれに下手なアナログ起こしの音源だとサブソニック成分でゴゴゴゴうるさくなりますw )

今回、件のS氏と、いつもよくして下さるK氏と3人での出張でした。山形の鶴岡まで道中オーディオ話が止まらなく、めちゃくちゃ楽しかったですw
昼食は「つるおか家」と言うラーメン店。当初、酒田の「花鳥風月」と鶴岡の「肉蕎麦 叶夢」と言う店を狙っていたのですが、かなり並んでおり、諦めて飛び込みでつるおか家に行ったのですがこちらもとても美味でした。さすがラーメン王国山形といったところ。

さて、本題のダリコレの音です。
1600万円の音かと言うと?マークですが、フラグシップですので悪くはないです。中域以上のピントが合わなく、音場も定位も散漫な印象を受けたのですが、おそらく聴取位置と部屋の壁の問題かと思われますのでセッティング次第でこれは変わだろうと思います。こちらのオーディオショップは家庭で聴く感覚に近くするためかと思うのですが試聴ブースはそこまで広くなく、KOREクラスのスピーカーですと若干ミスマッチが起きてるのかなと推測しました。高域はキレより美しさ重視といった感じで、個人的にはもうちょい鋭さがあった方が好きかなと言う感じ。
問題の低域ですが、これまた部屋のせいかと思うのですが無視できるレベルのピークがありました。制動力はさすがと言ったところでバスレフでここまで綺麗にするのは素人では無理だろうと思わざるを得ませんでした。しかし腹にくるレベルの低さは無く、オルガンはやはり厳しいものがあります。スペック表にある26Hzは出ているでしょうし質も問題ないので、超低域を求めていない人には良いのかと思います。そもそもオルガンの音は8Hz付近からありますのでCDにはちゃんと録音できてなく完璧な再現と言うのは無理なのですが、システムで可聴領域外の20Hz未満がブーストされている状態ですと付帯音などで擬似的にそれらしく聴くことはできます。フラグシップならばそこまでやって欲しい感じはあります。
もしかすると、これからKOREとワンランク下のEPIKOREに合わせるサブウーファーを出す予定があるのかもしれませんね。

今回、アンプはカナダのCLASSEで、これは良い仕事をしていたかと思います。同メーカーのプリがあり、セッティングしてあったのにも関わらず聴けなかったのですが、これには機能が制限されているもののDSPが内蔵されているようで、やはり時代はDSPか!と嬉しくなりましたw
使わなかったのはおそらく上流がSACDプレーヤーなので、規格上デジタルで出力できないためDA-AD-DAの変換を避けてアナログのラインアンプにしたのでしょう。

道中、S氏からサブウーファーに頼らないウーハーのブースト法を習いまして、これの実験が目下の予定になりますw


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プロフィール

あべ

Author:あべ
DDC:MUTEC MC3+USB
AMP:hypex FA253(x2)+hypex FA502(x2)
SP:RAAL 70-10DAM+VOLT VM527+VOLT BM165.1(x2) / Fostex T90A+Fostex H325+JBL LE85+JBL 2231A+JBL 2231H / Dayton audio ND16FA-6(x8)+Wavecor FR055WA02(x9)/
SW:Dayton Audio LS12-44(2ch)+morel UW1058(x2,mono)
CDP:TEAC PD-H600
HPA:nuforce iconHDP
HP:AKG K601
POWER:KOJO TECHNOLOGYAray MKII

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