2023/09/24
ダシーラ調整
ダシーラ(ダイポール・ショートホーン・ラインアレイ)の調整をしました。なんか右側の音圧が強くて、左chのどこかのユニットが鳴ってないのかなーとずっとチェックしましたが、どれも鳴ってます。
しばらく格闘して気づきました……
左のチャンネル裏には分厚いカーテン、右の裏は壁です。そうです、背面が開放しているので、スピーカー背面の壁の状態がモロに影響するんですね。以前は日東紡のシルヴァンもどきがありさらに裏に吸音材を置いてバランスを取っていたのをすっかり忘れておりました。
右上の間接照明はお気に入りというわけではないんですが、この光量に慣れてしまったのでずっと変えられずにいるヤツで、下に布を垂らしているのでその裏に吸音材を隠し、さらに間接照明の上のあたりは吸音材を置けないのでスピーカーの裏にタオルを貼り付けました。これで同じレベルになりました。
しかし、わざわざ背面開放型にしたのに背面の音を吸収しちゃうのは少し勿体無い感じがします。
聴感でかなりフラットには鳴ってますが、立体感が薄くなってます。
以前はアンビエンススピーカーとして、ラインアレイの背後に塩ビ管とウェーブガイドでホーンロードしたユニットを配置しておりましたが、置けなくなり、ラインアレイのサイドに貼り付けてます。おそらくこれが良くない。想像でしかないのですが、位相特性を乱しすぎると、結局、混ざりすぎて平均化する感じになるのではないかと考えました。ラインアレイの中域や高域のユニット、サイドにつけたユニットをそれぞれ逆相にしたりタイミングをずらしたりと言った設定をしても大きな変化がないのはその理由からである気がします。位相に対しての感覚(いわゆる定位感)というのは相対的な感覚ですので、比較対象がないために耳が慣れてしまい位相の乱れによる空間認識の錯覚が薄まってしまったと言うのもあるかもしれません。
立体感が薄くなったせいでダシーラはただ部屋の上の方にセットしたちょっと解像度の甘い、音像が大きめの普通のスピーカーと言う感じで鳴ってます。
ダメもとでウーハーを北欧サブに戻してみました。北欧サブは箱が小さい上にユニットは下向きですので、レンジがかなり狭いサブウーファーです。クロスオーバーを繋ぐのに苦労するので38cmウーハーに変更してましたが、頑張って繋いでみました。
なかなか良いです。50Hz以下はだいぶサブサブウーファーに頼っていてサブサブと言うより普通にサブウーファーになりましたが。
以前の鳴り方と比べると、奥行きはまだ薄い感じはありますが、いわゆるオーディオ語で言うホールトーンに似た感じです。話それますが音楽用語のホールトーン(全音)はホールケーキとかのwholeで、音楽ホールのhallとは関係がありません。しかもトーンは基本的に一音を指すので響きとかはsoundの部類になります。英語でhall toneなんて言わないので完全に誤用から広まったんでしょうね。話戻します。ホールサウンドにするにはもう少しリバーブが欲しい感じがありますが、hypexのDSPにその機能はありませんし、そこまでしちゃうとなんか完全にピュアオーディオって感じがしないので、我慢します。
どこぞのネット情報でマッキンのラインアレイは同じユニットでも各群によりネットワークを別々に設計してある、いわゆるスタガー接続のようになってると言うのを見た気がするので、これをちょっとやってみたくなったのですが、うちはDSPでクロスを設定しているのでスタガー接続をするにはまたスピーカーセレクターを増やさないといけない。DSPとアナログを併用すればできるのですが、アナログを加えると完全に出たとこ勝負な音作りになってしまうので難しくなります。片チャンネルで19ユニット使っているラインアレイの、どのユニットを何Hzでハイカットすれば良いのか、ローカットすれば良いのか、あるいは逆相にすれば良いのか、全然見当もつかないしトライアンドエラーするにしてもパターンが多すぎます。そもそもの話、そのスタガー接続がどういった効果を狙って行われているのかと言うのもわかりません。もしかしたら、解像度を上げるためにラインアレイの効果を薄めると言う方法なのかもしれないので、この部屋のように解像度があるスピーカーをすでに置いていて、ラインアレイには解像度を求めていないと言う場合には逆効果になる可能性もあります。
部分的に鳴らし方を変えると言うの考えたときに、思い出したのが最初の話です。
後ろに短めの(部分的に反射する)反射板を置いてみました。

これで良くね?…ってかこれじゃね?
もうちょっと奥行きが出せる気もしますが、個性としては他の2システムとはかなり違うものになったので満足です。しばらくこれで行こうと思います。
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