2021/02/25
計測な軽率
DaytonのOmniMicによる計測が楽しいです。特に低域は、高域のように測定位置がズレるとコロコロと線が変わったりしないし、うちはDSPで操作できるサブウーファーを二重で入れているので、カットオフの調整でわかりやすくf特が変化し、修正もやればやるほど良くなります。
今の状態がこれです。

5Hz〜35Hzがまるでギアナ高地のように平らです。
(※5Hzって本当にコレちゃんと計測してるのかな?と疑問に思って、一度5〜8Hz辺りのサインウェーブを鳴らして音量を上げ下げしてみると確かに計測されてます。15Hzくらいは耳に圧が掛かって、微妙に鳴ってるのがわかるのですが、5Hzだと全く何にも感じないもんなんですね。サブウーファーのドライバーだけがゆらゆらと揺れてて若干恐怖感を覚えます。)
ユニットそれぞれの音を分けて計測するとこんなんです。

緑=morelのサブサブ
黒=北欧サブ
赤=KEF Ref.1+raal
1月の記事で「山を重ねて台地にする」と書いてますが、morelのサブサブの容量が大きいお陰で単体でも十分に台地になってくれることが、やってるうちにわかりまして、北欧サブが70Hz付近のディップ(部屋の特性と思われる)を消す担当になりました。
70Hzのディップがなければもはや北欧サブ要らねえじゃん!って思ったのですが、試しにminiDSPのイコライザーでディップを消し、北欧サブなしで鳴らしてみたところ、聴感での低音のスピード感も厚みも全く出ません。厚みが出ないのはなんとなく予想はついていたのですが、スピード感も無くなったのは意外でした。おそらく北欧サブがリスポジから近いのが功を奏してるのかと思います。
f特よりもモノを言うインパルス応答も無論、測っております。
これが理想、というか完全無欠なスピーカーが存在したらと言うグラフです。

縦は音の高さで、横は時間経過、色の寒・暖で音の大きさを示します。他にもグラフの方式があるのですが、これが一番説明しやすいのでw
こちらがうちのシステムです。

(ノ∀`)アチャー
メインの円錐の横に何本もあるのは壁から反射した成分です。やはり狭い部屋を縦で使っているせいでモロに反射してます。
こちらがもっと計測範囲を広げたモノ(上のは300Hz↑、〜10msecだけ)

このグラフは、範囲や感度を変えると見た目がガラッと変わるので、どういう感じの図が「良いシステム」なのかちょっと比較しにくいのですが、おそらくうちのは低音がダメでしょう。なんか病的な感じが見て取れますw
グラフでみるとこのシステムの音は低音のキレがないと言うのがわかるのですが、聴感だとキレが必要な楽曲なんかでも重鈍な感じはそれほど感じません。あくまで推測ですが、ちゃんと極低音まで出ていて芯があり、音の出始めが遅れていなければ、それほど音のキレをスポイルすることはないのではないかな、と思いました。
このグラフは視覚でクロスオーバーやピーク/ディップの具合が確認できるので結構重宝します。Reference1のクロスポイントが350Hzと2800Hzですが、図を見ると少し色が薄くなってます。
逆相で繋がってたりすると、スピーカーからの音は薄く、反射音が濃く出ていたりと言った特徴的な図になります。
ちなみにホーン+ラインアレイ+15インチダブルはこんな感じです。
(※グロ画像注意)

うわああああああああああああ!!!1!
どのタイミングで鳴り始めてるのかすらわかりませんw
ラインアレイのせいでしょうか…
まあグラフが汚い=音が汚いってわけではないので、こういうのもアリと言うことにして下さい。
ちなみにこのグラフは声紋分析なんかでもよく使われてるのをニュースなんかで見ますね。
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